投稿者: kazikaeru

個展のお知らせ

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オガワミチ 個展『おまけで雨』ACTアート大賞展最優秀賞企画展

2024年ACTアート大賞展で最優秀賞をいただき、このたび企画展を開催いたします。本展は、「日常の中にふと現れる特別な瞬間」をテーマに、アクリル板や蜜ろうなど多様な技法を駆使した新作が展示されます。雨や曇り空、雪の朝方など、儚く淡い光を帯びた風景を重ね合わせ、透明感あふれる表現が特徴です。見る角度や光の変化で、作品はさまざまな表情を見せ、時に深い層を思わせるように、変化し続ける時間や記憶のゆらぎを描き出します。

本展のメインビジュアル**「雨上がりにハンズへ」(F20号)をはじめ、新技法を用いた3点の新作が初公開されます。受賞作の「浜辺のケチャップ瓶」**や、関連する小作品も加わり、作家の繊細な視点が際立つ展示となっています。その他、蜜ろうを用いた温かみのある作品や、透明感を活かしたドローイングやガラス絵など、多彩な表現世界をお楽しみいただけます。

心の奥に残るような日常の一瞬と、その美しさをぜひ会場でご覧ください。

浜辺のケチャップ瓶

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Ketchup bottle of the beach

/900×600/
アクリル板にアクリル、/2023/

テーブルにあった時は愛されていたケチャップ。浜辺に捨てられてしまった寂しさと過ぎ去った夏への哀愁を色彩とタッチで表現した作品。

ヤマゲラを探して

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In Search of the Woodpecker

/600×600/アクリル板にアクリル、鉛筆、色鉛筆/2024

冬のシラルトロ湖でヤマゲラを探して夜明け前から待機した記憶を描く。けあらしの湖を絵具のたらし込みとドローイングで表現。美しさと不安が入り混じる瞬間を、静かな冬の空気とともに捉えた作品。

9〜10月の展示

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第一回あさごビエンナーレ2024

  • 会場:あさご芸術の森美術館
  • 日程:9月21日(土)~10月27日(日)
  • 時間:午前10時~午後5時(入館は閉館30分前まで)
  • 休館日 
     水曜及び祝日の翌日(水曜日が祝日の場合はその翌日)
     年末年始(12月25日~1月5日)/展示替日
  • 観覧料 
     一般…500円/大・高校生…300円/中・小学生…200円
     20人以上の団体の場合、1人につき50円引き

萱アートコンペ2024

雨上がりにハンズへ

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To Hands After the Rain

/600×600/アクリル板にアクリル、鉛筆、色鉛筆/2024

雨上がりに外へ出ると、心が揺れるような気持ちが広がる。不安と期待感が入り混じり、なぜか胸が高鳴る。日常の中でふと立ち止まる瞬間に感じ取る、時代の鼓動や未来への予感をこの作品に映し出しています。

Abstract#2024/6

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これらの作品は、ライトを当てる方向によって見え方が変化するのを狙って制作した作品です。写真では、下に自作した導光板を置いて撮影しています。

『厳冬の朝より』210×297/額で使っていたアクリル板、アクリル絵具/2024

210×297/額で使っていたアクリル板、アクリル絵具/2024

210×297/額で使っていたアクリル板、アクリル絵具/2024

コンポジション#2024・06

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『2024/6/#004』/紙、アクリル絵具ほか

習作。


『2024/6/#001』/紙、アクリル絵具ほか

『2024/6/#002』/紙、アクリル絵具ほか

『2024/6/#003』/紙、アクリル絵具ほか


『2024/6/#005』/紙、アクリル絵具ほか

『2024/6/#006』/紙、アクリル絵具ほか

『2024/6/#007』/紙、アクリル絵具ほか

『2024/6/#008』/紙、アクリル絵具ほか

『2024/6/#009』/紙、アクリル絵具ほか

『2024/6/#010』/紙、アクリル絵具ほか

『2024/6/#011』/紙、アクリル絵具ほか

巣食う虫のあと

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『巣食う虫のあと』/600×600/卵のケース、発泡スチロール、アクリル絵具/2024

アップサイクル。シリーズ

卵のケースを熱で溶かして、平たくしたものをつなぎ合わせて制作した作品。かじって穴を開けて糸を張って巣を作る架空の虫をイメージしている。体から糸を吐く虫たちの様子の不思議が制作のきっかけ。

いきものたちの呼吸

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<素材>アクリル板、卵ケース、発泡スチロール、アクリル絵具

<サイズ>W2730×H780(mm) 8cm角を13cmおきに縦6段、横21列

この作品は、多摩川で採集した水に含まれていた成分の構成を模式化したもの。グリーンは植物性、白っぽいものは死骸などのゴミ、赤いちいさな点は動物性を示している。生態系ピラミッドにも示されるが、植物性のものは多くないといけないのだ。動物たちの吐く息の二酸化炭素を、植物たちが光合成という息で酸素にする。呼吸の循環とそのバランスがテーマ。

■各部詳細

廃材を使用した「アップサイクル。」シリーズで、素材には、不要になった、飛沫防止につかっていたアクリルパーテーション、緩衝材に使用されていた発泡スチロール、卵ケースやその他、パッケージに使われていたプラゴミを使用している。これらの素材を8cm角にして、多様な表現を試みた。

ゆれる影の記憶

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ガラス絵を使用したインスタレーション。2024年制作。 全体の展示サイズ2,200×2,400×1,300

吊り下げられているのは、みつろうで着色されたガラス絵。ガラス絵は会場の振動や風で小さくゆれる。壁の影もゆれる。

次第に視線は壁に映った影を追いかけはじめる。

風にゆれる葉の影か?夕日に伸びた影か?砂浜に落ちた滴の跡か?

私はゆらぐ影に追憶のありし日を見る。

再びガラス絵に視線が戻る。ふと、今、ここにいる自分に気づいた。

この作品は、20〜30代の頃によく通っていた湘南の海をモチーフに製作しています。

記憶に深く残っているのは、海から見た夕陽と波しぶき。それをモチーフに、ガラス絵を制作しました。ガラス絵の影がゆらゆらとゆれる幻想的な姿に、ひととき、今を忘れて追憶の日を思いました。「現在と過去を行き来する。」この不思議な感覚を共有したいと思いました。

各部紹介

それぞれのガラス絵は、「アップサイクル。」シリーズとして展開している作品群で、この作品では不要になった額のガラスを使用して制作しています。各ガラスのサイズは265×310〜315×435。


■作品ディティール

蜜蝋を溶かすことでできる形が、自然と水しぶきのように見える。小さな粒子の粒々が光の粒を表現しています。

■影

影にもガラス絵の色がうっすらと反射する。